ビジネスのやり取りって、ちょっとした一言で印象がガラリと変わってしまうことがありますよね。
とくに「値段を聞くメール」は、書き方に悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
私自身も社会人の最初のころ、「これって失礼にならないかな？」「どうやって聞けば角が立たないかな？」と、メールを打つ前に手が止まってしまったことが何度もありました。
友達に聞くわけじゃないし、相手はお仕事の取引先ですから、丁寧（ていねい）すぎてもまどろっこしいし、ざっくりしすぎるのもNGです。
絶妙なバランスが必要なんですよね。
この記事では、仕事の取引先に使える値段を聞くビジネスメール例文6つについて、わかりやすくお伝えしていきます。
「ビジネスメール、ちょっと苦手かも…」というあなたもぜひ、参考にしてみてくださいね。
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値段を聞くビジネスメール例文
ここでは、シーン別に使えるメール例文を6つ紹介していきます。
- 基本的な価格問い合わせメール例文
- 詳細な価格問い合わせメール例文
- 予算相談を含む価格問い合わせメール例文
- サービス導入前の料金確認メール例文
- 商品購入前の価格確認メール例文
- イベント参加費の問い合わせメール例文
ビジネスの場で値段をたずねるとき、「失礼にならないかな…」と心配になることってありますよね。私も最初はドキドキしました。
ですが、正しい書き方のコツを知っておけば大丈夫ですよ。
相手に負担をかけず、スムーズにやりとりができるんです。
それでは、具体的な例文を見ていきましょう。
基本的な価格問い合わせメール例文
まずはスタンダードな「料金を教えてください」というシンプルなお願いの仕方の例文を紹介します。
| 件名 | サービス価格に関するお問い合わせ |
|---|---|
| 本文 | 株式会社〇〇 営業ご担当者様いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□と申します。現在、貴社サービスの導入を前向きに検討しており、価格について詳しく伺いたくご連絡差し上げました。恐れ入りますが、標準プランの料金体系について、資料等がございましたらご送付いただけますでしょうか。お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
このメールは、初めてやり取りをする会社にも使える、オーソドックスな問い合わせの文章です。
件名もシンプルにしておくと、相手が忙しくてもメールを開きやすくなりますよ。
詳細な価格問い合わせメール例文
知りたい内容を箇条書きなどを使用して伝えることで、相手も回答しやすくなりますよ。
| 件名 | 各プランの料金詳細について |
|---|---|
| 本文 | 株式会社〇〇 ご担当者様いつも大変お世話になっております。株式会社△△の□□と申します。このたび、貴社のサービス「〇〇」に興味を持ち、詳細を検討させていただいております。つきましては、以下の2つのプラン（Aプラン／Bプラン）について、下記の点を含めた価格情報をご教示いただけますでしょうか。・初期費用 ・月額利用料 ・追加オプションの有無と価格恐れ入りますが、可能であればPDF等の資料があれば添付いただけますと幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
このメールは、具体的に比較や検討したい時に最適です。
丁寧（ていねい）な依頼をすることで、相手にも誠実な印象を与えられます。
予算相談を含む価格問い合わせメール例文
事前に「予算感」を共有しておくことで、現実的な提案がもらいやすくなりますよ。
相手の手間を省く配慮（はいりょ）にもなり、好印象です。
| 件名 | ご提案に関するご相談（予算のご共有） |
|---|---|
| 本文 | 株式会社〇〇 営業ご担当者様はじめまして。株式会社△△の□□と申します。現在、社内で業務改善ツールの導入を検討しており、貴社サービスが非常に魅力的だと感じております。恐縮ではございますが、弊社の予算としては月額◯万円以内を想定しております。 この範囲内でご提案可能なプランがございましたら、ご教示いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。 |
「予算を伝えると押し売りされるのでは？」と心配になる方もいるかもしれませんが、誠実な会社であればその予算内でできる提案をしてくれるものです。
怖がらずに、必要な情報はしっかり伝えてみましょう。
サービス導入前の料金確認メール例文
サービス導入の初期段階では、「だいたいの費用感」だけ知りたいこともありますよね。
この例文は、だいたいの費用感を知りたいときに使える、柔らかい表現の例文です。
| 件名 | 料金のご相談（導入検討中） |
|---|---|
| 本文 | 株式会社〇〇 ご担当者様お世話になっております。株式会社△△の□□と申します。現在、貴社サービス「〇〇」の導入を社内で検討しており、まずは概算での費用感を把握したく、ご連絡いたしました。初期費用や月額利用料の目安、または参考資料などがございましたらご提供いただけますと幸いです。お忙しいところ恐縮ではございますが、ご対応のほどよろしくお願いいたします。 |
この例文では「まずは検討中である」ことを前提にしているため、相手にもプレッシャーを与えずに情報を得ることができますよ。
商品購入前の価格確認メール例文
こちらが商品購入を検討している段階で、価格や送料、在庫などの確認をしたいときに使えるメールです。
| 件名 | 製品価格と納期に関するお問い合わせ |
|---|---|
| 本文 | 株式会社〇〇 ご担当者様はじめまして。株式会社△△の□□と申します。このたび、貴社製品「△△（製品名）」の購入を社内で検討しております。つきましては、下記2点についてご教示いただけますでしょうか。 ・本製品の販売価格 ・ご発注から納品までの期間ご多忙のところ恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
このメールでは、必要な情報を箇条書きにして明確に伝えているため、相手も返信しやすくなります。
特に在庫や送料なども一緒に聞いておくと、二度手間にならずに済みますよ。
あなたの聞きたいことに合わせて、箇条書きを効果的に使用しましょう。
イベント参加費の問い合わせメール例文
以下はセミナーや講座など、参加費が不明なイベントに参加する前の費用確認に使用できる例文です。
失礼のないように、イベント名や日時をはっきり書きましょう。
| 件名 | イベント参加費についてのご確認 |
|---|---|
| 本文 | 〇〇イベント事務局様
お世話になっております。株式会社△△の□□と申します。 このたび、貴社主催の「〇〇イベント」に興味を持ち、参加を前向きに検討しております。 つきましては、参加費および申込方法について、詳細をご教示いただけますと幸いです。 お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 |
イベント関連のメールは、できるだけ早めに問い合わせておくと安心です。
主催者も丁寧な文面での連絡であれば、好感を持って対応してくれますよ。
そしてビジネスと言えば、こちらの別件をどう切り出すかの例文を紹介した記事がおすすめですよ。
シーン別の例文はもちろん、別件を切り出す際の注意点も解説しているので、この記事を参考に、スムーズにメッセージを作成できるはずですよ♪
ビジネスメールで価格を尋ねる際の敬語表現
ビジネスの場でお値段を聞くときって、言葉を選びますよね。
そんな言葉選びが重要なシーンで使える表現について解説しますね！
- 「おいくらですか」の適切な表現
- 「値段を教えてください」の適切な表現
- 「教えてください」の適切な表現
- 「費用」の適切な表現
こちらでは、「丁寧につたえたい」を叶える表現を紹介していきますね。
それでは、早速見ていきましょう♪
「おいくらですか」の適切な表現
ビジネスメールでは直接的な質問より「おいくらですか」という言葉ですが、これは日常会話ではとても丁寧に聞こえますが、ビジネスの場ではもう少し工夫が必要です。も、相手の都合や気持ちを配慮した表現が求められますよ。
具体的には、以下のような表現を使うといいでしょう。
これらは、価格を伺う際に相手の負担や気持ちを考えた、柔らかい印象を与える言い回しです。
- 「お値段をお伺いしてもよろしいでしょうか」
- 「価格をお教えいただけますでしょうか」
- 「お見積もりを頂戴できますでしょうか」
こうした表現を使うことで、「おいくらですか」よりも丁寧さが増し、相手も快く返事をしやすくなります。
前後の文と合わせて、適切な表現を選びましょう。
「値段を教えてください」の適切な表現
ビジネスメールは、言葉の選び方ひとつで相手の印象が大きく変わるので注意が必要ですよ。
より丁寧に、相手に敬意を示しながら価格を尋ねる表現としては、以下の伝え方がおすすめです。
- 「価格をご教示いただけますでしょうか」
- 「お見積もりをお願いできますでしょうか」
- 「ご料金についてご案内いただけますと幸いです」
これらの言い回しは、相手の立場や状況に配慮した表現で、ビジネスの場にぴったりです。
文章を丁寧にすることで、お願いの気持ちがしっかり伝わりますよ。
「教えてください」の適切な表現
特にビジネスメールでは、より丁寧な表現を使うことで、相手との関係がスムーズになります。
次のような言葉に置き換えると、礼儀正しい印象を与えられます。
- 「ご教示いただけますでしょうか」
- 「ご案内いただけますでしょうか」
- 「ご説明賜れますと幸いです」
相手に情報を提供してもらう際に使われ、ビジネスシーンでの基本的な敬語のひとつです。
適切な敬語を使うことで、丁寧な印象を与え、お互い気持ちよくやり取りができます。
「費用」の適切な表現
ですが、ビジネスのメールでは少し柔らかく、かつ具体的な言い方をすると、より丁寧に感じられます。
費用について話すときに「費用感」や「ご予算」という言い回しを使うと、相手に配慮した印象になります。
たとえば、以下のような表現が効果的です。
- 「費用感についてご教示いただけますでしょうか」
- 「ご予算の目安をお伺いしてもよろしいでしょうか」
- 「ご料金についてご案内いただけますと助かります」
このように柔らかく、かつ丁寧な言葉を選ぶことで、相手も答えやすくなりますし、関係性も良好に保てます。
ビジネスメールで価格を尋ねる際は、ただ単に値段を知りたいだけでなく、相手への敬意を込めた言葉選びがとても大事です。
今回ご紹介した表現を参考に、丁寧で失礼のないメールを書く練習をしてみてくださいね。
慣れると、自然に使いこなせるようになりますよ。
私は、なじみの無い言い回しについては手帳にメモを取って使っていましたよ♪
避けるべき表現
避けるべき表現は、ビジネスメールで価格を尋ねるときにとても大切なポイントです。これを守ることで、スムーズで気持ちのいいやり取りができますよ。
ビジネスメールは顔が見えない分、言葉の印象がとても大きいです。失礼な表現や強すぎる言い方は、相手に不快感を与え、返信が遅れたり、取引が遠のくこともあります。
だからこそ、言葉選びには細心の注意を払いたいところです。
避けるべき具体的な表現は以下の通りです。
- 「いくらですか？」のように、直接的でそっけない言い方
- 「値段教えてください」と言った、カジュアルすぎる表現
- 「安くしてください」「もっと安い価格で」と強く要求する表現
- 曖昧すぎて意味が伝わりにくい言い回し
- 相手の負担を考えない、急かすような言葉遣い
上記は相手にプレッシャーや不快感を与えやすいため、避けるのがベターですね。
代わりに、相手の立場を尊重し、丁寧で柔らかい言い方を心がけると良いでしょう。
これだけで相手とのコミュニケーションがぐっとスムーズになり、良い印象を残せます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
値段を聞くビジネスメールの基本的な構成
値段を聞くビジネスメールの基本的な構成は、とてもシンプルでポイントを押さえれば誰でも上手に書けるようになります。
- 丁寧な挨拶から始める
- 連絡の目的を明確にする
- 質問内容を具体的かつ丁寧に書く
- 相手への配慮を示しつつ締める
こちらを守るだけで、初めてでも失礼なく、相手に好感を持ってもらえるメールが書けます。
文章の構成がしっかりしていると相手に好印象を与えやすく、返信もスムーズに返しやすいです。
その一方で、構成が曖昧だったり、何を聞きたいのかがわかりにくいメールだったりする場合は、相手に負担を感じさせてしまい、返事が遅れる原因にもなりますよ。
ビジネスのやり取りは言葉遣いももちろん大事ですが、メールの流れや構成が整っていることが相手に安心感を与えるポイントになりますよ。
あなたが「受け取る側だったらどうか」ということも考えながら、メールを作成するとよりいいですね！
そして、お仕事を頑張って休みに入ったら実家に戻ったりしませんか？お世話になったあとに送るお礼の例文なら、こちらの記事がおすすめですよ♪
LINEでメッセージを送る時の書き始めや、マナーなどを紹介しているので、例文を見ながらさくっとメッセージを作成して、あとは休みを存分に満喫できますよ♪
メール作成時のポイント
価格をたずねるビジネスメールって、なんとなくハードルが高く感じ安いですが、以下のポイントを押さえておけばメールも作成しやすくなりますよ。
- 件名の付け方
- 経緯・背景説明
- 返信期日の設定
- 特定的な条件（数量・納期等）の記載
ここでは、上記で紹介したメール作成時のポイントについてひとつずつ見ていきます。
私でも、日ごろ使うことによって自然に身についたコツなので、ぜひ一緒に確認していきましょうね。
件名の付け方
たとえば、取引先がたくさんのメールを受け取っているような場合、件名で用件がすぐに伝わるかどうかで、返信のスピードや印象が変わることもあります。
「何について」「誰からか」をひと目で分かるように書くのがポイントですよ。
- 「〇〇製品のお見積もりについて（株式会社〇〇）」
- 「〇〇の注文に関するお問い合わせ（〇〇商事）」
- 「お見積もり依頼：〇〇商品（〇月〇日納期希望）」
件名はシンプルに、かつ必要な情報をきちんと入れるのがコツです。
「件名がわかりにくいと後回しにされるかも」と思って、少し丁寧に整えておくと安心ですよ。
経緯・背景説明
いきなり本題に入ってしまうと、相手も「この人誰？」「なんの話？」と戸惑ってしまうこともあります。
ちょっとした背景や流れを入れてあげるだけで、メール全体がグッと丁寧に感じられるようになりますよ。
- 「Webサイトで〇〇製品を拝見し、ぜひ購入を検討したくご連絡いたしました」
- 「〇〇様からのご紹介で、製品の詳細を伺いたくメールをお送りしました」
- 「以前から興味を持っており、このたび導入を検討しておりまして……」
このように状況を伝えておくと、相手もスムーズに読み進めることができます。
話の流れが見えるだけで、返信のハードルも下がりますし、ちょっとした気配りが信頼感につながることもあるんですよ。
返信期日の設定
「早めに返信がほしいけど、催促がましくなるのはイヤ…」という気持ち、わかります。
ですが、やんわりと丁寧に伝えれば、相手も失礼とは感じませんし、むしろ「ちゃんとしてる人だな」という印象になります。
自然に伝えるなら、以下の言い方がオススメですよ。
- 「恐れ入りますが、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです」
- 「お忙しいところ恐縮ですが、〇〇日中にお返事いただければ助かります」
- 「ご都合のよろしい際にご確認いただけますと幸いですが、できれば〇〇日までにご連絡いただけますでしょうか」
曖昧（あいまい）な表現ではなく、日付をはっきり伝えることで、相手もスケジュールを組みやすくなります。何より、やりとりがスムーズになりますよ。
特定的な条件（数量・納期等）の記載
「この情報、必要かな？」と思うことも、書いておくことで相手の作業がグンと楽になるんです。
以下のような情報は、あらかじめ記載（きさい）しておくと親切です。
- 「希望数量：10個」
- 「納期希望日：〇月〇日」
- 「発送先：東京都〇〇区〇〇〇」
- 「支払い方法：銀行振込希望」
相手にとって必要な情報がそろっていれば、見積もりの回答もスムーズになりますし、追加で質問される手間も減ります。
「先回りして配慮する」ことで、相手との信頼関係も自然と深まりますよ。
よくある質問と回答
価格をたずねるビジネスメールって、慣れていないと「これって聞いても大丈夫かな？」と、不安になりますよね。
私も最初はドキドキしながらメールを送っていたので、その気持ち、よく分かります。
そこで今回は、特に多くの人が悩みがちなよくある質問にお答えしていきます。
あなたのメールにもぜひ、役立ててくださいね！
Q1.「どのタイミングで価格を聞くべき？」
A1.価格を聞くタイミングは、「購入を具体的に検討し始めた段階」で聞くのがちょうど良いです。
まだ興味本位の段階ではなく、「実際に導入を考えている」タイミングで問い合わせることで、相手も誠実に対応してくれるケースが多いんですよ。
たとえば、商品のスペックや機能などをひと通り確認して、「これはうちに合ってるかも」と思った時などですね。
あるいは、社内で使う前提で上司に相談する前に、おおよその価格帯を知っておきたい時なんかがぴったりです。
Q2.「複数社に同時に問い合わせても良い？」
A2.複数の会社に同時に問い合わせをすることは、まったく問題ありません。
むしろ、ビジネスの世界ではごく普通のことなんですよ。
ひとつの会社だけに聞いて決めてしまうと、どうしても条件の比較ができませんし、納得のいく選択がしにくくなってしまいます。
たとえば、価格や納期、サービスの内容などは、会社によってけっこう差がありますよね。
ですから、少なくとも2〜3社に問い合わせて、それぞれの条件を見比べたうえで判断するのが安心です。
値段を聞くビジネスメール例文のまとめ
そして数量や納期など、具体的な条件もしっかり伝えると、相手もスムーズに対応してくれます。
この記事では、具体的な文章の書き方として6つ紹介しました。
- 基本的な価格問い合わせメール例文
- 詳細な価格問い合わせメール例文
- 予算相談を含む価格問い合わせメール例文
- サービス導入前の料金確認メール例文
- 商品購入前の価格確認メール例文
- イベント参加費の問い合わせメール例文
また、重要なシーンで使える表現について解説しました。
- 「おいくらですか」の適切な表現
- 「値段を教えてください」の適切な表現
- 「教えてください」の適切な表現
- 「費用」の適切な表現
値段を聞くときには本気で検討していることを伝えれば、失礼にはなりませんし、複数社への問い合わせも一般的なことなので、気後れしなくて大丈夫です。
最初は少し緊張するかもしれませんが、メールは書けば書くほど慣れてきますよ。
この記事が、あなたのビジネスメールの第一歩を後押しできるように祈っています。
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